原田 敬子(はらだ・けいこ / 作曲家、プロジェクト代表)

 

'90年代より「演奏家の演奏に際する内的状況」に着目し、独自の作曲語法を追求している。作品 はNHK交響楽団、読売日本交響楽団、BBC交響楽団など国内外で委嘱を受け、国際コンクール課 題曲にも選定。日中韓の伝統楽器継承者たちへの創作はジーメンス音楽財団(ドイツ)の委嘱で国際 的に注目されている。日本音楽コンクール第1位、安田賞、Eナカミチ賞、山口県知事賞、芥川作 曲賞、中島健蔵音楽賞、尾高賞ほかを受賞。'15年 サントリー芸術財団主催「オーケストラ作品の 個展」、'16年 台湾「臺北国際現代音楽祭」のテーマ作曲家。また日本の各地域で育まれた楽器や 声のフィールドワークを行い、日本独自の美学や表現を、新たな響きと身体表現によって再発見す る「伝統の身体・創造の呼吸」を開始('15)。以来、鹿児島県の音表象文化を集中調査中。現在、 東京音楽大学 (作曲芸術) 准教授、桐朋学園大学 非常勤講師。桐朋学園や静岡音楽館などで毎年70 名以上の子どもたちへの作曲・音楽理論講座も担当。